第10話は海兵隊の帰還の話なのでここで私なりに総括します。沖縄戦では住民との人間的な感情を呼び起こす場面は少し感動しました。私は白人の有色人種差別にやるせない思いを書いてきましたが、日本軍の万歳突撃をいやという程見せつけられると日本軍首脳の無能さに悲しくなりました。一般市民が天皇の名のもとに徴兵されて戦地に追いやられ最期は死をも強要した戦前の国家体制に疑問をいだかざるをえない。最後は自己保身のみを考える軍高級官僚ども。戦前は軍事官僚、戦後は財務、検察官僚等と誤りがあっても組織として責任を全く取らないところなど戦前とあまり変わっていないように思われる。現在はいきなり戦地で死んで来いとまではいかないが一般の市民が突然微罪で逮捕されたりすると多くがうつ病等を発症し死んでしまうことも大いに考えられる。私は年齢を重ねるにつれて世の中の仕組みが解ってくるとこの国の民主主義の欠陥が気になるところです。民主主義にはゴールなど無く、国民一人一人が人間として成長してより良く改革するもので、決して国家やマスコミが黙ってもたらしてくれるものではないのだと私は思いこのドラマの総括とします。