私は先の戦争の研究をライフワークの一つにしております。なぜあのような無謀な戦争が国を挙げて起こったのかが研究の主体です。今回は玉砕について書きます。特攻隊の隊員達の国と家族を思う深層心理は数々の文献や映画などで描かれておりますが、太平洋の島々で上官の命令のみで無謀な万歳突撃を繰りかえした隊員がなぜ一人として反抗しなかったのかわかりませんでした。よく言われている投降を認めない戦時訓のみの説明では私は納得できませんでした。それだけならいくら教育とはいえ自分の命を投げ出すことに反抗する兵士も少なからずいるはずではないかと。しかし最近スカパーで上記ドキュメントをみて少しだけわかったような気がしました。それはある生き残った元兵士の言葉がヒントを与えてくれました。その兵士の言動は衝撃的でした。戦っている兵士はまだ確実に負けると思っていませんでしたからもし上官に逆らって投降などしたことが国にばれたら非国民どころか戸籍にも書かれてしまい家族はもちろん親戚にも被差別民のごとく未来永劫差別を受けると脅されていたそうです。なにやら現在のどこかの国に似ていやしないか?これを考えたのも当時の高級キャリア官僚で、今もその官僚の血が脈々と流れていると思うと・・・